漢方薬は生薬を組み合わせて作られていますが、生薬の中には、ドーピングに関わる禁止物質を含むものがございます。
その代表例に麻黄(マオウ)、ホミカ(ストリキニーネを含む)、滋養強壮薬に用いられる海狗人(カイクジン)や麝香(ジャコウ)が挙げられます。つまり、このような生薬を含む漢方薬は禁止物質となります。
禁止物質を含まない生薬も、天然物に由来していますので、主成分(薬効を持つ主な成分)はわかっていても、生薬に含まれるすべての成分が明らかなわけではありません。また、生薬の産地、栽培方法、収穫時期などで含有成分が変わるともいわれており、生薬には不明な成分が含まれている可能性が十分あります。したがって、明らかにされている含有成分には禁止物質を含まない生薬であっても、禁止物質を含まない確証を得ることが難しいという理由から、ドーピングを気にされている方への漢方薬の服用は推奨されておりません。